【FIRE初心者向け】FIREの方法とメリット -FIRE達成に向けた様々な知識も紹介-

こんにちは。
最近よく聞くFIREという言葉。
FIREって火?炎?など、初めて聞いた方は勘違いするかと思われるが、よく聞くFIREは全く違う意味だ。
FIREとは簡単に言うと経済的自立を示す。
経済的自立とは金銭的不安を一切抱えずに自由な生活を送ることが可能な状態を示す。
だが、何も考えずにFIREを達成することは極めて困難であることも事実だ。

今回はFIREの概要とFIREのメリットや方法を紹介する。

FIREとは

FIREの概念

FIREとはfinancial(経済的に)independence(自立し)retire(退職)early(早期)の略だ。
つまり、若いうちから経済的に自立し早期に退職することを意味する。

例えば、株で1億円持っていて、毎年250万の配当が入ったとする。この250万/年で日々の生活を送れると判断すればFIRE達成となる。
そのような状態をFIREという。
働かずに自動収益のみで生活が可能である点がFIREにおいて非常に重要な要素となる。

項目 内容
投資額 1億円
平均リターン 4%/年 (1億 x 4% = 250万/年)

なお、この250万は企業に対して投資をした結果、得られる収益だ。
そのため、会社員として汗水流して働く就労収入とは異なり、不労所得により得られた収益となる。
投資を行っている間、自分自身は何もする必要がない。
しかし、自動的にお金は増えている状態を作り出せる。
つまり、自分自身の代わりにお金が働いていることになる。

FIREの種類

一概にFIREといっても様々なFIREがある。
お金に困ることのない「ファットFIRE」を始め、アルバイトによる労働所得を全体として「バリスタFIRE」まで様々な種類がある。
詳しくはこちらで紹介しているため、是非ご確認頂ければと思う。

FIREの背景

FIREはアメリカが発祥だと言われている。
アメリカは世界で最もビジネスがしやすい国であり、競争社会だ。
そのため、アメリカの若者はその競争社会に巻き込まれる。
常に新しいことを学び、取り込んでいかないとその競争社会から弾き出される。
それだけ過酷な状況に対し、嫌悪感を持っている人が一定数いる。
それが顕在化したためFIREが生まれたと言われている。

FIREに必要不可欠な要素

FIREのうちFIが大切

FIREを達成するためにはFI(経済的自立)が非常に大切な要素だ。
経済的自立とはすなわち会社等に頼らずに自力で収益を得ることや資産運用を行うこと(不労所得)、お金の管理を行うことを示す。
会社員ではなくなる以上、給料が一切得られないため、自分自身でお金の管理を行う必要がある。

不労所得とは

不労所得とは自分は働かずに、お金に働いてもらうことを指す。
つまり、お金がお金を生むことを示す。
例えば株であれば、お金を企業に預けておくだけで配当や、株価上昇による収益が得られる。
不動産であれば、家賃収入がある。
その他にも身近なところでいえば、銀行に預けていたお金の利子などがあげられる。

 

預貯金による利子

(出典:野村総合研究所SuperFocus、日本銀行のデータを基に野村アセットマネジメント作成)

上記の表は日本銀行における預金に対する利子を示す。
1970~1990年代までは比較的安定して5~6%程度の利子が得られていた。
しかし現在では利子がわずか0.003%しかない。
つまり、100万円を銀行に預けた場合、年利が5%であれば、5万円/年増える一方で、年利が0.003%の場合はわずか30円しか増えないことを意味する。

項目内容
投資額100万円
年利5%の場合の利子100万 x 5% = 5万円
年利0.003%の場合の利子100万 x 0.003% = 30円

株が非常におすすめ

前項で紹介した通り、銀行に預けている場合、お金がほとんど増えない。
そのため、筆者としては株により資産を増やすことをおすすめする。

株といえば、朝から夕方まで一日中画面に張り付いてパソコンと睨めっこしているイメージがある。
いわゆるトレーダーと呼ばれるが、これは、個別株やFXの取引である場合が多い。
トレーダーは超短期的に収益を上げるためにパソコンと睨めっこしている。
一般的な会社員がそんなことをしていては、お金のことが一日中頭から離れなくなってしまうし、お金の心配ばかりするようになる。
(トレーダーを専業とするのであれば別だが)

そのため、比較的心身の負担の小さな投資信託を筆者としてはおすすめする。
投資信託は複数の株を詰め合わせだと思っていただければ良い。
例えばアメリカのS&P500という投資信託の場合、アメリカの有名企業500社に分散投資していることになる。
そして、株の運用は投資のプロにお任せすることとなり、結果として、証券会社が自身のためにトレーダーを担ってくれる。
そのため、リスク面でも比較的安心できるはずだ。

株の平均リターン

株の平均リターンは4%と呼ばれている。
(株価上昇が7%、インフレ:3%、合計:7%-3%=4%)
そのためある特定の年では減少する可能性もあるものの、長期的な視点では平均して年間4%ずつ経済が成長することになる。
お金を企業に投資するだけで、何もしなくても年平均4%の収益が生まれることになる。

項目 内容
投資額 100万円
年利4%の場合の利子 100万 x 4% = 4万円

FIREの方法

会社員として一生働くと・・・

何も考えずに単に会社員で働くだけでは一生FIREには辿り着かない。
多くの企業において、会社員の場合は、固定級であることがほとんどだ。
そのためどれだけ仕事を頑張ったとしても決して給料が増えることはない。
つまり、この状況を打破しない限りは、一生働くことになるわけだ。

FIREの方法

FIREを実現するために必要なことは全部で3つだ。
FIREを実現させるための基本的戦略としては最短の時間で資産運用を行い、資産を増大させることだ。
そのために、節約により支出を減らしたり、副業により収入を増やし、資産運用への入金力を高めることが重要だ。

FIREの方法
資産運用 (株)
支出の減少 (節約)
収入の増大 (副業)

資産運用 (株)

前項で紹介した株を運用することにより、長期的に資産を増大させることができる。
早い段階から資産運用を行うことで、運用方法に関する知識も身につけることが可能だ。
特にNISAやiDeCOは課税対象ではないため、運用益=利益とすることが可能だ。

支出の減少 (節約)

前項で紹介した試算運用を行うためには、まず、元手が必要だ。
毎月の給料から少しずつ節約し、元手を生み出すことが最も効率が良い。

まずは固定出費から見直すべきで、その次に贅沢品の出費等を見直していこう。

固定出費を思い浮かべたときに真っ先に思いつくことは、スマホの月々の出費だ。
スマホをキャリアで契約している場合、月々の支払いが7千円以上となる反面、格安のプランであれば3千円以下となる場合が多い。
贅沢品としては、例えば飲み会を2回程度我慢するだけで1万円も節約が可能だ。

以下に総務省統計局が発表している月平均支出とその内訳に基づき、FIRE達成に必要な資金をまとめたので、是非ご確認頂ければと思う。

収入の増大 (副業)

資産運用を行うための元手づくりとして副業を行うことも大切だ。
給料とは別に収入源を生み出すことで、より短い期間で資産運用額を増大させることができる。
つまり、FIRE達成までに必要な期間を少しでも減らすことができることにつながる。

FIRE達成に必要な資産

FIRE達成に必要な資産は、FIRE達成後にいくらの支出を見込むかに依存する部分がある。
月々5万円しかつかわない方と20万円使う方では資産の減り方が圧倒的に異なるため、必要な資産額が大きく異なる。
一般的に年間支出額の25倍の資産を保有しないとFIREは難しいといわれている。

FIREのメリット

FIREのメリットは以下の通りだ。

FIREのメリット
経済的束縛からの解放
自由な時間の増加
好きなことへの没頭

なによりも経済的束縛からの解放が最も大きなメリットだ。
つまり、会社員として働く必要がなくなることを意味する。

経済的束縛からの解放

前述したとおりだが、FIREを達成するということは、自動的に収益が発生する状況を生み出しているということだ。
つまり、これ以上仕事をする必要がない。
ほとんどの人はお金を得るために仕事をする。
逆に言えば、仕事をしないとお金が得られない。
そんな束縛から解放される。

自由な時間の増加

仕事をしていると、毎朝9時から18時まで会社による束縛が発生する。
勤務時間に加え通勤時間も含めると1日の大半を会社のために費やす。
しかし、FIREを達成すれば、毎日が休日だ。
そのため、自由な時間が大幅に増加する。

好きなことへの没頭

FIREを達成すれば、自由な時間が大幅に増加する。
つまり、好きなことへ没頭する時間を増やすことができる。
特に社会人になってからはお金こそあるが、時間がない。
また、学生時代は時間こそあったが、お金がない。
FIRE達成後は、お金もある上に時間もあるといった状態を作り出すことができる。

まとめ

今回はFIREの概要とFIREのメリットや方法を紹介した。
FIREを達成するためには、お金に関する様々な知識を学ぶ必要がある。
そしてその知識を正しく活用することで、徐々にお金が溜まるようになり、最終的にFIREを達成することができるようになる。
まずは、FIREという長い道のりの第一歩を踏み出すことが重要だ。

コメント