単利VS複利!運用で有利なのは? -単利と複利の計算方法も紹介- 2024.03.23 こんにちは。投資を考えている方が耳にする用語の一つとして単利と複利が挙げられる。単利と複利は金融用語であるため、いまいち理解できず、うやむやにされている方も少なくない。しかし、これらの違いを知っておくことで、より効率的に投資を行うことができる。今回は単利と複利について紹介する。 コンテンツ 単利と複利単利とは複利とは長期的目線で見る単利と複利単利で運用するとはどういうことか複利で運用しよう投資信託は再投資型とするべし収益は継続的に運用資産とするべし複利で運用すればFIREも近づく複利の計算方法まとめ 単利と複利 単利とは 例えば100万円を投資し、毎年10%受け取れる場合を考えてみる。単利の場合、左図のとおり、毎年10万円ずつ受け取ることが可能だ。 複利とは 単利の時と同じ条件で複利を考えてみると左図の通りとなる。最初の一年目は単利同様に110万円となる。しかし、2年目は110万円に対し、10%の利益が発生する。つまり、110万円 x 10% = 121万円となる。さらに、3年目は121万円に対し、10%の利益が発生するため、132.1万円となる。 長期的目線で見る単利と複利 前項の条件で単利と複利による保有金額を30年間で比較した。(下図)最初の10年間では複利が単利の1.3倍程度であった。しかし、20年目および30年目ではそれぞれ2.2倍、4.4倍と単利と複利の差が顕著であることが確認できる。つまり、投資は複利で運用する方が圧倒的に効率が良い。 単利で運用するとはどういうことか 前項で単利と複利の違いはご理解いただけたかと思う。しかし、どういった実際にどのような状況が「単利での運用」もしくは「複利での運用」であるのかを正しく理解する必要がある。「複利で運用」していると思い込んでいたら、実は「単利で運用」していたなんてことはよくある話だ。 複利で運用しよう 実際に直面する資産運用の疑問について単利と複利を交えて以下に紹介する。 投資信託は再投資型とするべし 投資信託を考えている方は、分配金を「分配金あり」もしくは「分配金なし(再投資)」のどちらとするか悩まれる方が多いだろう。「分配金あり」の場合は、利益を現金に還元することになる。運用資産は一向に増えることはないため、単利での運用となる。一方で「分配金なし(再投資)」の場合は、利益をさらに運用資産へ充当するため、複利での運用となる。つまり、複利での運用を目指すのであれば「分配金なし(再投資)」を選択するべきだ。 収益は継続的に運用資産とするべし 前項と若干重複する部分もあるが、資産運用によって得られたお金は、極力運用資産として継続することが望ましい。特にお金が簡単に手に入ったからといって、普段いかないような高級店や贅沢品等で浪費はするべきではない。結果、運用資産額は変わらなくなってしまい、単利での運用と同義となる。(お金に困っていなければ別だが) 複利で運用すればFIREも近づく 複利で資産運用することでFIREにより一層近づくことができる。下図に保有金額と経過年数を示す。保有金額を100万円から1,000万円へ増やすまでの期間と、1,000万円から3,000万円へ増やすまでの期間を示した。元手が小さいうちは資産を増やすために要する期間が長いが、資産が増加するほどその期間が短くなる。下表によれば1,000万円貯めるためには16年間必要だ。しかしが、1,000万円から3,000万円に増やすためには倍の32年ではなく、16年近くの資産運用で3,000万円に近づく。これが複利の力だ。 複利の計算方法 複利の計算は以下で求めることが可能だ。 複利の計算式運用資産[円] x ( 1 + 年利[%] ) ^ 運用年数[年] 例えば100万円を年利4%で5年間資産運用した場合は以下の通りとなる。 複利の計算式100[万円] x ( 1 + 4[%] ) ^ 5[年] = 121.67[万円] まとめ 今回は単利と複利について紹介した。複利を味方につけることでより効率的に資産を増やすことができ、FIREに近づくことができるだろう。
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